夜間頻尿と冷え性は関係が深いと言えますね。
冷えとりを実践していくと夜間頻尿の症状を緩和することができるかもしれません。
尿というのは腎臓で作られます。
本来寝ている間は抗利尿ホルモンが分泌されて腎臓は静かにしているはずですが、昼夜のバランスが崩れて寝ている間も活発に働いてしまっている状態です。
解決策は温めることで昼間の腎臓を元気にすること。
健康的な生活をすることでしょうか。
夜間頻尿の原因と対策についてまとめてみました。
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冷え性と夜間頻尿は関係がある
当サイトは冷え性に関する情報を配信しています。
夜間頻尿を扱うということは当然関係があるということです。
次の記事を一度見てください。
当サイトで冷え性かどうかをチェックするときに使う項目をまとめた記事です。
そのなかに「□夜中トイレで目を覚ます。」が含まれていることが確認できるかと思います。
夜間頻尿は冷え性のチェック項目に該当するということになります。
つまり、冷え性対策を実践すると症状がよくなることもあるということが言えるのですね。
私は男性ですが冷え性持ちです。
冷え性というのは女性特有の症状と見られがちですが、男性でも隠れ冷え性というものがあります。
夜間頻尿に関係する臓器は腎臓です。
詳細については後述します。
隠れ冷え性は内蔵型冷え性とも言いますので関係性が深いといえるのです。
夜間頻尿で熟睡できないとか疲れが取れないという場合はまずは内蔵が冷えていないか確かめてみましょう。
冷え性対策は健康的な生活をすることが全てです。
女性は大丈夫と思いますが、男性も「自分は関係ない」ではなく、冷え性と向き合っていくことが大切だと思います。
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頻尿の排尿回数
夜間頻尿の話に入る前に頻尿とはどんな状態なのかについて解説してから夜間頻尿に進みます。
この記事にたどり着いた人は夜間頻尿とはどのようなものかをお分かりかと思いますが、まだ知らない人も見るかもしれませんので紹介しておきます。
当サイトで参考にしている書籍に鍼灸師田中美津先生の
【楽天ブックスならいつでも送料無料】新・自分で治す「冷え症」 [ 田中美津 ]
があります。
この著書のなかに、
「尿の回数は一日どれくらいですか?」
というクエッションがあります。
ここから分かるように、冷え性関係の書籍でも排尿について扱われます。
冷えるとトイレが近くなるといいますので、不思議な感じはしませんよね。
田中美津先生の回答は次のようになります。
- 4回以下…稀尿
- 5~7回…適正
- 8回以上…頻尿
起きている間に8回以上の排尿があれば頻尿です。
この認識は「日本泌尿科学会」も示している回数なので世間の共通認識と見てよいでしょう。
尿が作られる臓器は腎臓です。
排尿回数が多いということは腎臓の働きが関係しているということです。
排尿回数が多いことは腎臓が健康に動いている証拠と考えがちですが違います。
腎臓は脳から出る抗利尿ホルモンによってコントロールされていますが、なんらかの異常によりこのバランスが崩れているのです。
抗利尿ホルモンが夜間頻尿とつながってきます。
排尿回数が少ないのも問題
余談になりますが、排尿回数が4回以下というのも問題です。
排尿回数は5~7回が適正としており4回以下の場合は膀胱炎などを起こすリスクがあります。
こちらにも詳しく書いていますが、排尿が少ないと膀胱内で細菌が増殖しやすくなります。
尿道まで炎症が拡大することもあるでしょう。
排尿回数が少なすぎる膀胱内で細菌が増殖し放題ですからリスクが伴うのです。
膀胱炎や尿道炎のリスクを回避するためにも排尿回数は5~7回の適正回数を意識する必要はあるでしょう。
少なければ良いということではありません。
夜間頻尿は抗利尿ホルモン機能の低下
田中美津先生は排尿の回数で腎臓状態がわかるとしており、頻尿の原因は冷えによる腎臓の機能低下としています。
田中美津先生は夜間頻尿については寝ている間の1回程度の排尿であれば正常の範囲だそうです。
2回以上が夜間頻尿に入ることになります。
こちらの記事でも触れていますが、腎臓の役目は血液をろ過することにあります。
腎臓を通過したきれいな血液は再び体をめぐり、汚れた水分などは尿として排泄されます。
寝るということは体を休めることですね。
動物の臓器は自律神経でコントロールされているため休むこと無く動き続けます。
動かしているのですが、起きている時よりも機能を低下させて活動させているのです。
当然ながら腎臓も昼間の機能よりも低下させて動きますので本来であれば寝ている間の尿の産生は減るのが普通です。
夜間頻尿はこのコントロールが正常でないために夜間でも昼間同様に尿が作られている可能性があります。
人間は恒温動物なので臓器が活動しやすい体温があります。
男性に多いと考えられる隠れ冷え性は内蔵の温度が低いため臓器が活発に働けません。
そのため本来は寝ている間に分泌される抗利尿ホルモンが昼間に分泌されていると考えられます。
夜はお風呂に入ったり温かい布団で寝ますので、血流が良くなりやすいです。
血流が良くなれば腎臓に流れ込む血液の量も増えます。
(動脈を流れる血液の25%が流れこむと言われています)
昼間の仕事を夜勤でこなしているようなものです。
夜型腎臓を昼型腎臓に戻していくことが必要になります。
腎臓は大動脈を流れる血液のろ過ですから、昼間の血流を回復させると活発に働きます。
昼間の仕事は昼間に片付けて、抗利尿ホルモンは寝ている間に分泌するようにしていく必要があるでしょう。
寝る前の水分補給は尿意を感じやすくする
夜間頻尿はの定義は2回以上トイレに起きることです。
寝ている間に2回以上トイレにいくことがあればこの症状が出ていると見てよいそうです。
本来は寝ている間は腎臓機能は働きを弱めているため尿意を感じることはありません。
脳からは抗利尿ホルモンが分泌されて本来は尿意がなくなります。
夜間頻尿には冷え性が関係する昼間の腎臓の動きの弱まりがありましたね。
対策としては昼間の腎臓を活発にして夜間は抗利尿ホルモンを出して休ませるということです。
寝ている間にトイレに行きたくなる原因はその他にも考えられることがあります。
寝る前に大量の水分をとったりすると刺激となりトイレが近くなることです。
私はよく
「寝る前にみかんは食べないほうが良い」
と言われました。
みかんの実は水分が多く食物の陰陽表では陰性に分類されます。
寝る前にみかんを食べれば利尿作用で夜間にトイレに行きたくなるのはおかしいことではないようです。
夜間頻尿というよりはただの水分とり過ぎになります。
体を冷やすようなことをしていないのに毎晩のようにトイレに起きることがあれば、昼間の腎臓機能低下を疑ったほうが良いです。
夜間頻尿でないからといって水分をとり過ぎて良いこともありません。
水分過多が慢性化すると寝ている間、抗利尿ホルモンが出なくなる可能性もあります。
抗利尿ホルモンの安定に一苦労
あまり話したいことではないのですが、私は小学校低学年くらいまでお漏らしをしていました。
思い出したくない過去ですね。
子供はまだ脳が未発達な部分もあるため、お漏らしをすること自体はおかしいことではありません。
さらに膀胱も大人に比べて小さいので限界量に達しやすいことも原因のひとつです。
そういうこともあって寝る前にみかんはご法度でした。
水分もあまり取らないようにしていました。
それでも不思議と出るものは出るのです…
あまりにヒドイので紙おむつに逆戻りという屈辱的なことを親にされました。
これにはさすがに懲りて以降はまったくしなくなりましたね。
幼少期の記憶はほとんどないのですが、これは屈辱的なことだったので覚えていますね。
年をとると子供に戻っていくと言いますが、私も再びあの頃のようになるのかなと考えると…
これが理由かは分かりませんが、たまに寝汗をかいたあとはヒヤッとしますね。
私の過去の嫌な思い出でした。
冷え性対策が夜間頻尿改善にも繋がる
腎臓の機能低下の場合はさまざまな病気が考えられるのでまずは医師の診断をもらったほうがよいですが、
冷え症は万病の元と言われるように温めると改善することもあります。
自宅でできる簡単な冷え性対策でも効果はあると考えて良いかもしれません。
腎臓の機能は先に紹介したように血液から老廃物を取り除くことになります。
つまり大動脈を通って腎臓に向かってくるわけですから血液を温めれば腎臓も温まります。
温めることで機能回復も見込めるでしょう。
夜間頻尿は昼間の腎臓の働きを活発にして休むときは一緒に休ませます。
夜間頻尿からの脱却は腎臓の健康リズムを取り戻すことにあるといえるのではないでしょうか。
そのためには体の機能全体的に低下させる冷えを防ぎ温めることを重点的にすることです。
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