健康的を気を使うならお茶が良いと言われています。
日本茶は健康食品としても注目されており、含有されるカテキンはウィルスを撃退し風邪予防にも効果があるとされています。
それでは、冷え性改善方法という観点から見るとお茶は陰性食品で体を冷やすものであるとされています。
冷え性対策関係なくお茶には飲むタイミング次第では問題点もあるようです。
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お茶はカテキンを多く含む食品
日本でお茶と言えば日本茶(緑茶)ですね。
一般家庭では麦茶のほうがシェアが大きいようですが、コンビニエンスストアの清涼飲料コーナーを見ると数多くの緑茶を見かけます。
自宅では夏場麦茶を常備していますが、冬場はホットの緑茶の方が多いですね。
外出時にコンビニで買うのは緑茶が多いです。
日本でお茶の製造をしているメーカーといえば「伊藤園」でしょうか。
CMもほぼ1年中放送していますから知名度も高く飲料コーナーでは定番の商品になっています。
お茶に含まれている健康成分と言えばカテキンです。
ペットボトルのお茶でも「カテキン配合」とラベルに書かれていることがあります。
伊藤園が運営している「お茶百科」のサイトでは次の健康作用があると紹介されています。
- 血中コレステロールの低下
- 体脂肪低下作用
- がん予防
- 抗酸化作用
- 虫歯予防、抗菌作用
カテキンにはこれだけの健康に良い影響を与える成分と言えます。
「緑茶を飲めば医者いらず」と言われることもありますが、納得できるかと思います。
カテキンは胃に棲み着くピロリ菌に対しても殺菌作用があることが認められています。
日本人の健康を支えてきたのはお茶のおかげかもしれません。
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お茶でビタミンEを摂取する注意点
お茶には抗酸化力があると言われています。
カテキンも抗酸化力がありますが、同じく抗酸化作用のある栄養素にビタミンEがあります。
活性酸素を消去するビタミンとして、β-カロテン・ビタミンE、ビタミンCなどが有名ですが、お茶にはこれらの抗酸化ビタミン類も多く含まれており、ほかには例をみない“最強の抗酸化飲料”なのです。
出典:お茶百科>抗酸化作用
伊藤園はお茶を「最強の抗酸化飲料」と断言しています。
日本茶にはビタミン類が他の食品に比べて多く含まれているようです。
さらに、冷え性対策に効果が期待できるビタミンEの含有量はほうれん草の32倍だそうです。
ほうれん草は100gに約2mgのビタミンEが含まれています。
その32倍ですから64mgとなります。
しかしながらお茶のビタミンEを摂取するには注意しないといけないことがあります。
ビタミンEは抗酸化作用を示し、体内の脂質を酸化から守る働きを持っています。
煎茶に含まれるビタミンE量は、ほうれん草の約32倍、とうがらし(唐辛子)の約2倍強にあたり、
ビタミンE含有量で煎茶を上回る食品素材はほかにはほとんど見当たりません。
ただ、ビタミンEは水に溶けないので、粉末緑茶あるいは抹茶などで摂ることが望ましいでしょう。
出典:日本茶愛好会>第一回 お茶の効用とは?
ビタミンEは水に溶けないためお茶として抽出しても摂取できないそうです。
茶葉をそのまま食べるか抹茶にした方が良いということになりそうです。
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抹茶が泡立つのはサポニンの界面活性作用
ビタミンEを効果的に摂取するには抹茶にすると良いと紹介しましたので関連しそうな情報を紹介します。
抹茶は泡立てて作りますよね。
泡立てるというと石鹸や洗剤を思い浮かべると思いますが、食品でも泡立つものがあります。
泡立ち効果を引き起こすのはサポニンと呼ばれる天然の界面活性剤です。
サポニンが泡立たせているのですね。
サポニンにも健康的効果があります。
詳細は下記の記事で紹介しています。
日本茶は陰性食品
良いこと尽くめのお茶ですが冷え性対策としては見過ごせない部分もあります。
それをここで紹介していきます。
当サイトでも参考にしている著書に鍼灸師田中美津先生の『新自分で治す「冷え症」』があります。
こちらの書籍の中では陰性食品と陽性食品についての記載があります。
陰性食品というのは体を冷やす食品で、陽性食品はその逆で温める食品となります。
簡単な分類をすると冬場に収穫されるものは陽性で、夏場に収穫されるものは陰性となっています。
「季節の野菜を食べましょう」と言われる理由はここにあり、夏場は体に熱がこもるので冷やす食材を、冬場は温める食材を食べましょうということです。
日本茶の収穫は一番茶から始まり四番茶まであり4~10月と長期に渡ります。
シーズンのほとんどが夏場であるためお茶というのは陰性の食品に分類されます。
日本茶は冷やす食品であるため冷え性に良くない食べ物でもあるのですね。
それでは日本茶は冷え性改善方法として良いのか良くないのかどちらかわからなくなってしまいますよね。
鉄分の吸収を阻害するタンニン
さらに調べていくと面白い記事がありました。
静岡県焼津市でお茶の製造販売をする「大井川茶園」の公式ブログに
という記事がありました。
この記事によれば、日本茶は体を冷やす作用があることを認めています。
お茶に含まれるタンニンという成分が鉄分吸収を阻害するため冷やすとしています。
しかし、日本茶の効果効能が高いことも認めており2つを両立するためには飲むタイミングに気をつけると紹介されていました。
お茶が体を冷やす理由と飲み方(大井川茶園)
健康維持のためには有酸素運動が良いと言われるのは血液中に含まれているブドウ糖が酸素によってエネルギー変換されるため血液浄化になるからです。
その酸素を運ぶ役割を持つのが血液の赤い色素であるヘモグロビンで、ヘモグロビンの材料になるのが鉄分です。
お茶に含まれるタンニンは鉄分と一緒になるとタンニン鉄になり水に解けなくなります。
そのため体内への吸収ができません。
鉄分の吸収が阻害されると血液の材料が確保できませんのでブドウ糖のエネルギー変換による熱が発生せず体を冷やすとしています。
この前提を踏まえて大井川茶園では飲むタイミングを教えてくれています。
鉄分の補給は食事によってしますから、食事してから30分時間をあけることです。
こうすることで時間差ができますから、鉄分が十分に吸収されてからお茶の栄養を摂取することになり効率的に取り込むことができるようです。
コーヒーを飲むときも30分後
貧血関係を扱うサイトを見るとコーヒーは食後30分あけると紹介されています。
食後のお茶よりコーヒーのほうが多いからでしょうか。
タンニンを含む食品は30分が目安となっているようですね。
30分という時間についての根拠は見当たりませんでしたが、鉄が十分吸収されるまでの時間が30分という認識で良いと思います。
その代わり食事中は麦茶など茶色のお茶が良いそうです。
発酵させたり焙煎することでタンニンの力が弱まるものと考えられますが、コーヒーが焙煎してもダメなので理由はわかりません。
日本茶は陰性だけど飲むタイミングで解決
日本茶はカテキンという健康によい成分が含まれているので健康体になる冷え性改善に良さそうな食品であることは間違いないでしょう。
血管や血液に作用するビタミンEがほうれん草の32倍も含まれている点も見逃せません。
ただし、ビタミンEは脂溶性のビタミンなので茶葉そのものを食べるほうが望ましいようです。
効率的にとるなら緑茶より粉末になった抹茶となります。
茶葉はコーヒーよりカフェインが多いと言われます。
抹茶のカフェイン含有量は高いです。
さらに、お茶に含まれるタンニンは体温を作り出す力を阻害します。
飲むなら食事中ではなく食後は30分時間をあけるのがベストです。
食事中は麦茶などの茶色いお茶を飲むようにした方が良いでしょう。
30分後にすると虫歯予防にも繋がります。